Sanko Recycle Co.

今こそ国際交流を!

2018年から毎年「It’s ME Camp」を支えてくださっているサンコーリサイクル株式会社。その継続的な支援には、金田英和社長みずからの経験に裏打ちされた、国際平和に対する思いが込められています。

「It’s ME Camp」に何を期待し、その先にどんな希望を抱いておられるのか、DiVE.tv代表の牧野佳奈子が伺いました。

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サンコーリサイクル株式会社の金田英和社長

Q. 御社は建設業ですが、国際的な意識をもたれたきっかけは何ですか?

 弊社は建設現場で出る汚染土を洗浄処理する会社です。建設業界は人手不足が深刻ですが、うちは特に外国人の従業員がいるわけではなく、海外との取引があるわけでもありません。

 きっかけといえば、私が所属しているロータリークラブで、2015年に米山記念奨学会の地区委員長になったことですね。米山記念奨学会は日本のロータリークラブが運営している、留学生のための奨学金制度です。ロータリーの会員が寄付を出し合い、全国で850人以上の留学生を支援しています。

(ロータリー米山記念奨学会の詳しい情報はこちら

Q. 留学生支援を通して、たくさんの出会いや発見があったのですね?

 留学生との出会いもそうですが、寄付を出す側の意識や価値観にも触れて、いろいろなことを考えるようになりました。

 米山奨学委員会の財源はロータリーの会費ではなく、委員になったロータリアン(ロータリー会員)が、その他の会員から寄付を募ります。なので、なぜ留学生を支援する必要があるのか、それが何につながるのかを説明しなきゃいけない。またロータリアンからの様々な質問にも答えなければいけません。

 特に留学生の中で圧倒的に多いのは中国人ですが、ここ十数年は中国との政治関係が悪いですよね。そうした政治問題や外交問題が起きると、マスコミも騒ぎ立てるのでその国のイメージがどんどん悪くなります。それが国民感情にも影響して、「なぜ中国人留学生を助けなければならないのか」ということになる。それは本当に悲しいことです。

Q. 留学生支援や国際交流が大切なのは、なぜだとお考えですか?

 世界平和につながるからです。政治問題に両国の国民がいちいち振り回されないためには、民間レベルで、顔の見える関係性をひとつひとつ築くしかありません。

 米山記念奨学会は留学生に金銭面の支援をするだけでなく、各地区にある世話クラブが、そのクラブに配属された留学生と毎月交流します。また年4回は全体のイベントもあるので、1年経つと留学生が本当に「日本のお父さん・お母さん」と慕うようになりますよ。

 そうやって留学生が日本人に対して感謝の気持ちをもつようになると、帰国後も日本の良いイメージが保たれ、友好が続くと思います。

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壁面緑化されたサンコーリサイクル株式会社の本社正面

Q. 今は留学生だけでなく、働く目的で日本に来る人も増えています。
 そのように日本が多様化するのは良いことだと思いますか?

 日本は絶対に人口が減るわけだから、僕は良いことだと思いますよ。人口が減ると、国全体のパワーが減るわけだから。

 僕ももともとは韓国にルーツがありますが、今は日本に帰化して日本国民になりまし た。これだけ日本に税金を払っているわけだからね(笑)  選挙権もほしいし、日本のパスポートを持って自由に海外にも行きたいですから。

 僕を含め、なぜ外国人が日本に帰化するのかというと、日本に住んでみて、やはり日本が好きだと思ったからじゃないですか?  それはとても良いことだし、日本としても誇らしいことだと思います。

Q. 外国人雇用については、どのようにお考えですか?

 言葉の問題が大きいですね。弊社では今のところ外国籍の人は採用していません。うちは大型機械を扱っているので、安全管理が難しい。「あぶない!」と言った時にパッと反応できなければ、大事故につながってしまう可能性があるので。

 建設業界だと、型枠などの専門業者で外国人を多く雇っていますね。うちは外国人だから雇わないわけではなく、言葉の壁をクリアできるかどうかの基準を厳しくしています。ただ今後は、日本で生まれ育って言葉の問題がない人など、積極的に採用したいですね。

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太陽光発電のパネルが設置されている本社屋上からの風景

Q. 御社は国際貢献だけでなく、環境を大切にすることもポリシーとして掲げていらっしゃいます。
 それはなぜですか?

 今は主に壁面緑化と太陽光発電をしています。また屋上庭園を緊急時の避難所として地域に開放し、東海市と防災協定を結んで、約200人が数日間生活できる分の非常食と、スペースを確保しています。

 この辺りは工業地帯なので住宅はありませんが、もし昼間に津波が来たら逃げる場所がない。それがずっと気がかりだったので、本社をリフォームした時に思い切ってパブリックなスペースをつくりました。

(防災の取り組みに関してはこちら)

 なぜそういうことをするかというと、一番はイメージアップのためです。いわゆる産廃というイメージを良くしたい。弊社は公共工事の仕事が多いので、一般の人にはあまり知られません。なので社員のモチベーションを上げたり、会社に対して誇りをもってもらうためにも、CSR活動には力を入れています。

Q. 社員を大切にされているんですね。

 働く人には、できるだけ長くいてほしいですからね。

 特に社員には、「会社のために働くのではなく、自分のために働くんだよ」とよく言っています。自分の夢や目標を達成するために、会社を利用しなさいと。僕自身、大学を卒業してから父親の会社に入り、この業界で長年苦労しましたから。

 だから会社の利益は社員にちゃんと還元したい。そして、たとえば社員が同窓会に行った時、同級生よりも給料が高くて鼻が高い気分を味わえるようにしてやりたい。昔からそんな風に思ってやってきました。

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安全第一で仕事に励む社員の皆さん
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サンコーリサイクル株式会社の金田英和社長

Q. 最後に、It’s ME Campに対して期待することを教えてください。

 毎年キャンプの報告書を読ませてもらっていますが、こういうことを地道にされているのは本当に頭が下がります。

 たまたま日本で外国人の親の元に生まれた、もしくは親に連れられて日本に来た若者たちが、いろんな日本人と出会うことによって日本を好きになってほしいですね。それは本人のためだけじゃなく、日本社会全体のためにも良いことだと思います。

インタビュー:2020/10/19  
聞き手:牧野佳奈子

サンコーリサイクル株式会社

愛知県東海市浅山3丁目190番地
https://www.sanko-re.co.jp